INITIATIVES FOR SDGs

SDGsへの取り組み

  • 当社は「価値ある存在を目指す」という経営理念の実現を念頭にサスティナブルなビジネスの推進や、従業員が働きやすい職場づくりに努めた活動を行っています。また、お客様・地域の皆様に信頼される企業となるべく、地域産業の活性化などにも力を入れています。

【環境】人と地球に責任を果たす印刷の実現

カーボンニュートラルに向けた取り組み・印刷工程における廃棄物のゼロエミッション化を推進・達成することで「つくる責任、つかう責任」を果たします。

カーボンニュートラルへの対応

SBT認定の取得

SBT認定とはパリ協定(世界の気温上昇を産業革命前より2℃を十分に下回る水準(Well Below 2℃)に抑え、また1.5℃に抑えることを目指すもの)が求める水準と整合した、5年~15年先を目標年として企業が設定する、温室効果ガス排出削減目標のことです。
当社は2022年10月に温室効果ガス(Green House Gas)排出量削減目標「中小企業版SBT認定」=SBT(Science Based Targets)for Small and Medium Enterprises (SMEs) 認定を取得いたしました。当取得により、当社の目標はSBTiによって検証されており、SBTiで気候科学に沿った短期的な全社的な排出削減量を設定することを約束したこととなります。

CO2排出量のグラフです。2023年度実績で目標の削減率を達成しています。 open_in_full
  • ※1 事業者又は家庭が所有又は管理する排出源から発生する温室効果ガスの直接排出
  • ※2 電気、蒸気、熱の使用に伴う温室効果ガスの間接排出
  • ※3 SBT認定によって定められる基準年(2018年度)
  • ※4 2023年2月~2024年1月
  • ※5 当社の目標「2030年までに基準年からCO2排出量を30%削減する」
2018年の基準年から2030年までの削減の推移を表す画像です。 open_in_full

印刷工程に関わる廃棄物のゼロエミッション化

「生産性の向上」「不要物のリサイクル促進」による廃棄物の抑制

主に印刷工程において自らが排出事業者になっている廃棄物(紙やインク、プラスチックごみ等)について生産工程で廃棄物を出さない活動を行い、不要物のリサイクルを促進することで2023年度の最終処分場利用率は10.2%となっております。2021年に掲げた「2035年までに最終処分場利用率を2%までに抑える」という目標達成に向け、引き続き廃棄物の削減や適切なリサイクルを行っていきます。

印刷工程における廃棄物の一覧の画像です。廃棄の割合は全体の10.15%となっています。
open_in_full
  • ※集計期間2023年2月~2024年1月
  • ※蛍光灯は1本を1kgに換算して計算しています。

TPSを通した資源利用のムダを削減

TPS※の考え方を独自に学んだ当社は、2018年6月から「TPS活動」として取り組みを開始。安全・品質の確保を前提に、業務プロセス全体の効率化に向けた変革を進め、下記のとおり資源利用のムダ削減を行うことができました。両部門のカイゼンは現在も維持・継続しており、資源利用のムダ削減に努めています。

※TPS(トヨタ生産方式:Toyota Production Systemの略)とは、生産現場における「ムダを見える様」にし、「ムダの徹底的な排除」を行うことで、原価低減を行い続ける考え方です。

枚葉機部門

2020年1月から活動を開始。ブランケット※洗浄後に行う試し刷り用紙の削減。

open_in_full
  • ※ブランケットとはオフセット印刷において使用される、ゴムでできたローラーのことです。

用紙・インク等の使用量削減

当社では色データの数値管理に基づいた印刷の確立と遵守~継続を大切にしています。機械の定常的なメンテナンス、早期の安定稼働を行なうことで品質安定に努め、これらの活動を積み重ねることで用紙・インク等主要資材の使用量削減を目指しています。

廃棄物のリサイクルを促進

TPS活動を通じて印刷工程で廃棄物を出さない仕組み作りを行うとともに、削減しきれない廃棄物は法令に基づいて適切に分別し、リサイクル・廃棄を行っています。紙ごみ類は破棄する前に適切な分類を行うことでリサイクル率を上げており、刷版についても100%リサイクルを行っています。通常、リサイクルが難しく破棄されてしまうプラスチック類がコーティングされた紙やラベル台紙なども協力会社様の技術により、固形燃料(RPF材)にリサイクルされています。

RPF材

プラスチック類を原料として専用のプラントで生成される固形燃料。化石燃料と比較して、排出された固形燃料を燃焼させるとダイオキシンの発生が抑えられ、CO2の排出量が削減できるようになります。

環境に配慮した印刷資材の取り扱い

環境に配慮したインキを使用

当社が自社のオフセット印刷機で製造する印刷物は、NonVOCのUV硬化型インキと植物性インキ※1の2種類のみを使用しています。NonVOCのインキ※2を積極的に使用することで地球環境に負荷の少ない印刷物を作り上げることが可能です。

  • ※1 植物性インキとは、石油系の溶剤に比べて生分解性があり、VOC(揮発性有機化合物)の排出もほとんどなく環境負荷低減に寄与したインキのことです。
  • ※2 NonVOCインキとは、構成成分中の高沸点石油系溶剤を植物油等に置き換えて1%未満に抑えたインキのことです。

お客様のニーズに合わせて選べる資材

FSC®認証紙をはじめとした環境に配慮した資材をご提案することが可能です。

FSC®認証

FSC®認証は、環境保全の点から見て適切で、社会的な利益に適い、経済的に継続可能な、適切な森林管理を広めるための国際的な認証制度です。FSC®ラベルは、製品に使われている原材料が責任をもって調達されていることを意味します。当社で取り扱うFSC®認証紙は、国際的な NGOであるFSC®の責任ある森林管理や加工・流通の規格に則り認証された紙で、適切に管理されたFSC®認証林、再生資源およびその他の管理された供給源からの原材料から作られています。

竹紙100

伐採された行き場のない竹を製紙原料として大量に活用することで、竹林整備に役立ち、里山や隣接する森林の生物多様性の保全が図られ、竹の集荷地域での原料調達により経済効果をも生み出しています。第8回「エコプロダクツ大賞」農林水産大臣賞を受賞するなど、さまざまな社会課題を解決する持続可能性の高い資源として活用に強い期待が持たれています。

SDGs実践に向けたISO規格の適切な運用

SDGsの基本理念や目的と一致※する2つのISO規格(9001、14001)を取得、適切な運用に努めています。SDGs推進部署と自社のISOの担当部署が連携することで、ISO担当者が持つ知識やマネジメントのノウハウを活用し、SDGsの効率的かつ実効的な運用を推進してまいります。

※ISO9001は規格書の序文に、品質マネジメントシステムの採用は「持続可能な発展への取り組みのための安定した基盤を提供しうる」としており、これはSDGsの基本理念そのものであり、品質マネジメントシステムがSDGsの達成に貢献しうることを意味しています。また、ISO14001についても規格書の序文に、環境マネジメントシステムの採用は「持続可能性の“環境の柱”に寄与する」とあり、SDGsで掲げられている目的と共通である「持続可能な開発」を目指していることが分かります。

ソーラーパネルによるグリーン電力の発電

2014年10月から自社工場の屋根にソーラーパネルを設置し、年間にして約43万kwh前後(当社調べ)を毎年発電し、再生エネルギー利用への貢献をしています。

取り組みに関連するSDGs目標

私たちは持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています

【社会】地域(社会)連携

NICOと関連する地域・社会にとって価値ある存在であり続けるためにさまざまな観点から地域・社会と連携した活動を行います。

  • Child’s Dreamへの活動支援(新興国への貢献)

  • インド日本学校へのボランティア支援

  • ワークショップを伴うこども食堂の実施

  • 近隣地域の清掃活動の実施

取り組みに関連するSDGs目標

私たちは持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています

【経済】環境配慮型商品サービスの開発・販売

NICOが取り扱う印刷物やノベルティ等について、環境に配慮した商品やサービスを作り上げることで時代に合わせたビジネスへと変革させます。

台紙ごみのない環境に配慮した商品「ライナーレスラベル」の販売

NICOが製造・販売している「ライナーレスラベル」は、購入いただいたお客様のゴミの減量を可能にしています。また、bandeブランドで販売されているマスキングテープも剥離紙を使わずロール芯に巻いてあるため環境への負荷が少なく、また文具としての用途とは別に医療や教育の分野へも有効活用されています。

詳しく見る

従来のクリアファイルに代わる紙製のペーパーファイルの製造・販売

海洋プラスチック問題を考慮して、クリアファイルの形状をした紙製ファイルの製造、販売をしています。

NICOのSDGs舞台ウラをご紹介