サスティナビリティ・メッセージ
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「価値ある存在」への成長を通じて、持続可能な社会づくりを目指します。
20世紀半ば以降、世界経済は資本主義というシステムのもとに急速な発展を遂げ、我々の生活は非常に便利なものになりました。ただ、この生活は、エネルギー、食糧、水、土地など多くの資源を大量に消費することで成り立っております。
世界自然保護基金(WWF)が発表した“Living Planet Report 2016”によれば「世界中の人々の生活を支えるために必要な地球の個数は1.7個」となっており、人類の活動はすでに地球のキャパシティを超えています。今後も爆発的な人口増加や更なる経済成長が見込まれる中で、現状の社会システムのままで社会を維持していくことはもはや不可能であると言えます。
こうした状況になった一因として、従来の資本主義において、投下した資本に対する経済的な利益の最大化ばかりに焦点が当たり、社会全体の利益や外部不経済に対する意識が疎かになっていたことがあると考えております。
西川コミュニケーションズは「価値ある存在を目指す」を企業理念に掲げ、取引先はもちろん、社会に対しても役立つ存在になること、また、従業員それぞれが社会生活の中で存在感ある人間になることを大切にし、企業活動を行ってまいりました。これは、企業の経済的な利益の最大化だけではなく、事業を通じて社会全体の利益などに貢献しようとする近江商人の「三方良し」や松下幸之助の経営哲学のような日本特有の経営観に通じ、世界の共通目標である持続可能な社会づくり(SDGs)に向けて、今こそそこから学びを得る時であると考えています。
人類は大きな変革の時代を迎えていますが、私たちはこれからも企業理念を企業活動の原点とし、従業員が一丸となって切磋琢磨し、新しい技術を取り入れ、業態変革を実行し続けます。創業110年を超える歴史を持つ情報伝達産業として、社会の共有価値を創造することで、持続発展可能な社会づくりに貢献してまいります。西川コミュニケーションズ株式会社
代表取締役社長